2013年11月5日火曜日

パニック入学面接

今日、来年どんぐり達が入る(予定の)小学校の面接があった。

どんぐり達の性格を良くご存知の方々には容易に想像がつくとは思うが、それはそれは大事件であった。

当地の公立小学校は来年度(9月~)の新入生の入学手続きが始まっており、今週が面接WEEKなのである。

学校自体、初めてではなく一度オープンデーに下見に行っており、幼稚園の仲間も行くと知って「ここが僕らの学校」モードになっていたものの、背の高い女の先生二人の面接官を前にたじたじとなることは目に見えていた。

まずは戦略を誤った。かゆを連れて母親が先に入り、えゆと父親が外で順番を待っていたところ、随分早く終わったようですぐにドアが開いて二人が出てきた。後で聞いてわかったのだが、面接官の話に全く反応を示さないどころか、ちぢこまって母親の体にしがみついて離れない、今にもワンワンと泣き出しそうという始末であったという。全くお話にならず、すぐにバトンタッチ、というわけだ。

続いてえゆと父親が呼ばれて入っていった。やはり全身に緊張感が漲っているのが見て取れ、今にくず折れるのではと冷や冷やしつつも冷静を保ち二人で面接官の前に席についた。

 椅子のはじっこに腰掛け(いつでも逃げ出せるようにという防衛本能からこんな落ち着かない座り方をするのだと思う)、案の定じっと俯いて面接官と目を合わせまい、という態度を示す息子を横に父親は黙ったまま、口出しもせずに成り行きを彼に完全に任せることにした。その雰囲気を察知してか(この父親は助けてくれないぞ、もしかしたら僕と同じように緊張してモノが言えないのかも!というあきらめというか絶望感と、部屋の中では一人ぼっちではなく物理的に肉親が横に座っているという錯覚から来る安心感が混ざった感触か)、面接官の質問をとりあえず聞いている様子。面接官も状況を察知してか、必要以上ににこやかに話かけてきてくれている。しかもその一人はポーランド語が出来るらしく、時々彼に馴染みのある言葉で助け舟まで出してくれている。いいぞ、この流れに乗って一気に面接をクリアしようではないか、と一人父親が内心盛り上がっているのをよそに、隣の息子は黙々と与えられた課題に取り組み始めていた。

まずは8個の四角い箱が目の前に置かれ、「ふってごらんなさい、音がするから」と言われるがまま一つずつ振っていった(いいぞ、その調子!)。これら質問は全てドイツ語である。続いて「同じ音がする箱が二つペアになっているから、どれだかわかるかな?」と聞かれ、少し迷った挙句、徐にまた最初の箱から一つずつ振っている。確かに微妙に音に違いがあり、「ガラガラ」とか「ジャラジャラ」「シャカシャカ」という音が出るのもあれば、殆ど音をたてない箱もある。気づくと息子は決心がついたのかさっさと選り分けて二つずつのペアを見事に揃えていくではないか。「すごーい、よく出来たわねー」というお褒めの言葉もさずかり、まだ心を開かないぞとばかりに険しい顔を見せつつ手で抑えている口の袂にふと不敵な笑みを浮かべているのを父親の鋭い目は逃さなかった。またしも心の中で「いいぞその調子!」と叫びつつ、さりげに横から膝元をたたいて「よしよしよくやった」のメッセージを送る(まるで犬のようである)。

続いて、サイコロの目が並んだカードを渡され「これいくつかな?数は知っているかな?」という質問。知っているどころか、この連中は二桁の足し算に無謀にもチャレンジする(そういうゲームがあるので)ほどの数字マニアなのだが、やはりドイツ語では全く反応を示そうとしない。

面接官もこれにはあきらめ、次の質問に。今度は少し難しいぞ。8つの絵柄のカードを並べられ、「この中で同じ韻をふむ言葉があるから選んでみて」というリクエスト。さあ、どうする。こいつらドイツ語を全く喋らないのに単語の区別が果たしてつくのだろうか、と疑問に思っていたところ、何とHaus-Maus、Hose-Doseという風に韻を踏むドイツ語の単語を絵柄ごとに見事に揃えてみせた。いつのまに、どこで言葉を覚えたのか?

次に、少しフィジカルな問題。縄を床に横たえて先生が「こんな風にジャンプできるかな~」と実演してみせる。これは真似すればいいだけの話なのでお安い御用と思ったのか早速に立ち上がり、縄をつたって左右にぴょんぴょんと華麗に飛び跳ねて見せた。続いて「後ろ向きに行けるかなー」という課題なのだが「へん、何だこんな子供だまし」とばかりにすいすいとバックしてみせた。もうここまでくれば緊張で凍りついた体も幾分か解凍していてだいぶリラックスしているようだ。かなり褒めちぎられ、おだてられているので余計に。

最後に、紙を渡されて「自分の名前を書いてごらん」と言われ、たどたどしくもちゃんと読める字で名前を書いて見せた。

そして今度はその紙を手にして写真撮影(入学申込書を記入したのでその写真をその場で撮ってもらうことになっていた)。一応カメラレンズに視線を向けて(!奇跡)。

これで面接はクリアしたも当然。おっと、相棒はどうしたのだろう、と思ったところで早速「兄弟の方がまだテスト完了していないのでもう一度入室してもらいましょう」というので外に呼びに行った。このさい、さっきのように交代するのではなく、従前の戦略の誤りの反省から今度は我々(合格組)も同席して4人でのぞむことにした。

さて、かゆのほうはやはりママの手を握ったまま話さず、どうしたものかと思いやられたが、えゆと同じように(いつの間にか彼は自由自在に部屋の中で体を動かし気づくとかゆの向かいの席に一人で、しかも面接官の隣に座っていた。兄弟に対する優越感の現われか?)課題に取り組むことになった(これは所謂追試扱いか)。

何のことはない、えゆほどの滑らかさはなく(緊張度がかゆの方が上のようだ)、ぎごちないものの、一つずつ課題をクリアにしていった。サイコロの目の数字を言うことはついになかったが。最後の課題である自分の名前を書き終えると写真撮影となった。かゆの場合、ついにカメラレンズに目を向けることはなく、下唇を前に出してむすーっとしたものすごく近寄りがたく機嫌の悪い表情を崩すことはなかったが(その顔の滑稽さに一同爆笑の渦)、ともあれ面接はなごやかに終了した。

先生方からは「彼らの場合、相当きずなが固くまだ周りとの間の敷居が高いこともあり、最初のうちは同じクラスに入れたほうが良い」というコメントあり、同意。 元々一人ずつ人格を形成することを目標に別々のクラスにと思っていたが、この方が自然であろう。なお、知能面では全く問題なく、入学の基準はクリアできていると。ホッと一安心。

誤解を招きやすい彼らではあるが、この学校の先生方はどうやら本質を見抜いていただいたらしい。そのうち、心を開くでしょうと気長に構えてくれている寛容さがこちらにとっても安心である。多分学校の選択は、間違っていないと思う。

帰り際に今日の面接クリアのご褒美として、何やら玩具を買ってもらうことになったようである。兄弟分をアシストして大手柄をたてたえゆには大目の予算があてがわれたのは言うまでもない。

やれやれ。














2013年4月6日土曜日

ごめんといえた

今日は記念すべき日だ。なぜなら、はじめてかゆが「ごめん」と言えたからだ。強情な性格の彼は中々自分の非を認めず、あやまることが殆どない。どんぐりママにこっぴどく怒られた場合はともかく(この時はちゃんと「ぷしぇぷらしゃむ、まも」とベソかきながらポーランド語でつぶやくことができる)、これまで日本語で「ごめん」と言えたためしがないのだ。

どんぐり語には謝る表現がないのであろうか。否、存在しないのである。したがって他の言語で代用せざるを得ない。ここにそもそもの障壁があるのかもしれない。

「ぷしぇぷらしゃむ」とポーランド語では非常に複雑で発音も難しいのに言えて、たった3語からなる日本語の「ご・め・ん」が言えないのが言語能力に問題があるわけではないことは明らか。ようは気の持ちようなのである。

前置きが長くなったが、今日こんなことがあった。

どんぐりママの体調が悪いので今日はどんぐりパパが二人を連れて買出しに行った。ややは自宅でママの看病のため待機(と称してずっとテレビドラマにかじりついていたのだが)。

買出しの前に、久しく車を洗っていなかったので、洗車場に寄る事にした。乗車したまま洗ってくれるサービススタンドだ。洗車場に着いて長い迷路のような洗車スペースに入るとどんぐりたちは大はしゃぎ。巨大なモップの化け物たちが近づいてきてにゴシゴシと洗われるのだが、この化け物を指して「デメントール!」と叫び魔法の呪文でやっつけようと懸命になる(知る人ぞ知る、ハリポタに登場する顔と足のない妖怪で追い払わないと魂を吸い取られてしまう)。無事に洗車が終わり、屋上に出ると無料で掃除機を貸してくれるスペースがあるのでここでひとまず駐車。かゆとえゆも率先して車内の清掃にとりかかった。

やがて車内の掃除も一区切りしたところ、かゆが座席シートの土台に乗っかってジャンプしていたのだが、その間どんぐりパパは間抜けにもその結末を予測できずにノホホンと雑巾で窓を拭いていたのだが、そのうち「バキ!」という何かが割れるような鈍い音がしてハッとした。かゆの顔も一瞬青ざめ、どんぐりパパの目と合うと「う、やばい」という表情に切り替わるのが見えた。

後部座席のドアを開けて確認すると、案の定、かゆの足元に10センチ大のプラスチックの破片が転がっている。

「こら!」と珍しくどんぐりパパの雷がとんだ。本人も相当決まりが悪いらしく、情けない顔をしてオロオロしている。

この後、どんぐりパパは超不機嫌になり、それまで和気藹々としていた雰囲気は一転シーンと静まり返った。何も悪いことをしていないえゆまでが神妙な顔つきをしていたが、時々パパに話しかける彼の声くらいしか聞こえなくなった。かゆはわざとパパから顔をそらして窓の外を見つめている。

洗車場を去り、しばらくしてショッピングセンターに到着した。車を停めてでてきたところ、かゆをつかまえて「ごめんなさいいえるか」と聞いたら以外にもすぐに「ごめん」という言葉が返ってきたので一瞬耳を疑った。おもわず「え、何もう一回言って」と言うと小さな蚊の鳴くような声で「ごめん・・・」というので抱きしめて頬にチューして許してあげた。心あたたまる瞬間であった。車の部品が壊れたのは残念であるが、この出来事のおかげでもうどうでもよくなった。部品と引き換えにずっと大切な何かを手に入れた気がしたからである。

その後みんなで仲良く買い物を追えて家路についた。

めでたし。めでたし。

おっと。


そういえば、これがえゆだったらどうであったであろう。実は、えゆは中々の頑固者で強情ぶりでは時にはかゆの上を行くのである。多分、ごめんとは言えなかっただろうな。一方でお調子者のえゆは「ありがとう」という言葉はちゃんと使えるようになっている。ま、自分の罪を認める「ごめん」という言葉の重みに比べれば、「ありがとう」はまだ言いやすいのかも。

これに懲りずに今後に期待。二人とも着実に成長している証を今日垣間見た。



2013年2月19日火曜日

どんぐり語講座(特別編)

前回のどんぐり語講座以降(もう1年以上経過!)も大きな進展が見られ、何ともユニークな語彙と言い回しがまた増えたのでここで「特別編」を開催することにした。


>どんぐり語ベスト3

てじゃりゅって(Tejaliutte)
: 日本語の「手伝って」という意味と同義。指摘して直すと一度は正しく発音するが、すぐまた「てじゃりゅって」となってしまう。

あちゃかん(Achakan)
:「赤ちゃん」というのを必ず「か」と「ちゃ」が入れ替わってしまう。何度言ってもなおらず、そのうちこっちまで気づいたら「あちゃかん」と言ってしまう。ややも(半ばわざとだが)最近は「あちゃかん」と言うようになった。

あそびる(Asobiru)
:「遊ぶ」という意味だが、何となく古文調。「あそびて」という格変化もさせる等、何とも古風な響きあり。「ぱぱ、あそびて(ぱぱ、遊んで)」とせがまれることが多い。徒然なるままに、、、

>食べ物編

ろんぱん(Lonpan)
:メロンパンのこと。近所の鷹パンというパン屋さんで買える日本の菓子パンが大好きで店の前を通ると「ろんぱん、ろんぱん」と連呼する。

おみすしゅる(Omisushuru)
:日本食に欠かせない「おみそしる」だがこう言われるともう何料理だかわからなくなる。どんぐりパパが作る味噌汁はそんなに外れた味なのだろうか、とつい思ってしまう。

>文章編

ある(Aru)
:とにかく文で多用している。英語のBe動詞にあたる(ドイツ語のSein)。例えば、「きょう ある ようちえん?」「かい ある ごちそうさま」という風に使う。つまり、語順がヨーロッパ言語のまま。

だめ(Dame)
:親がよく使うせいか、どんぐりたちも多用する。否定文を作る時に必ず登場するのが「だめ」。例えば、「ぱぱ だめ いって かいしゃ(ぱぱ、会社に行かないで)」、「えゆ だめ ほしい ようちえん いって なっちゃう おなか いたい(えゆはようちえんにいきたくない、おなかがいたくなっちゃう)」という風に。

>おうた編

すぱいだーまんのテーマ
:とにかく大好きなスーパーヒーローのスパイダーマンのテーマソングがお気に入り。何と英語のオリジナルバージョンを(どんぐりパパを真似て)見事にそれらしく歌うからすごい!こんな感じでリズム感もばっちし!

すぱいだーめん、すぱいだーめん♪ わそえーば すぱいだーかん、ぴんざうぇっぶ、えにーさい、きゃっちゃせふ、あじゃふらい、るかーう、ひかんざ すぱいだめーん♪

という具合。特に「すぱいだーめん」と英語風のアクセントに注目!

のさのさ
:2012年のヒット曲、ブラジルのフォークシンガー ミシェル・テロの「Ai Se Eu Te Pego」通称「Nossa Nossa」のポルトガル語オリジナルバージョンをマスター。こんな感じで。
のさ、のさ、あせべせでまたー♪ あい せちゅ ぺご あい あい せちゅ ぺご ♪ でりしゃ でりしゃ あ せべせでまたー ♪ あいせちゅ ぺご あい あいせちゅ ぺご ♪ 

続いて

さばでぅー なーばらーだー♪ 
、、、ここから先は自信がないのかあまり歌わない(どんぐりパパも同様)

本人たちは当然ポルトガル語とは意識せずに歌っているが、、、、お見事!

ちなみに本人達が話す時は最近はどんぐり語を卒業してちゃんとポーランド語を話すようになった。二人の会話を聞いていると傑作だが、ここはどんぐり語専門サイトなので割愛させていただく。 どんぐり語はもっぱらどんぐりパパとの会話で使用される。

2012年7月17日火曜日

どんぐり + ややの夏休み

7月上旬、ポーランドへ帰省。

とはいえ今回はどんぐりママ抜きでパパ+子供達だけの夏休み。

パパが休みの前の週にまるまる出張に出ていたため、どんぐりママの我慢は限界に達することが予測され、ママには我慢代として「一人だけの夏休み」をプレゼントし、庭の花でもいじってリフレッシュしてもらうことにした(お友達と映画に行ったりとそれはそれは楽しんだそうな)。

そしてパパは、、、、

以下その顛末の報告。

1.まず出発前日にえゆが下痢。本当は日曜日出発の予定だったのがどんぐりパパの出張帰りが一日延びたのと、えゆの下痢のため月曜日出発にした。平日はトラックが高速道路の右側車線を独占するのであまり好きでないがやむなし。

2.車が発進後間もなくしてアウトバーンに入ると早速後ろから「もうポーランド?」という問いかけ。「まーだまだ」というと一分後に「もうちょっと?」と執 拗に聞いてきます。「ポーランド」はどうやら彼らにとって「隣町」位の感覚。多分50回くらいこのやりとりが続きました。


3.昼ご飯はもちろん「ザ・ビックM」にて。パパは食べ飽きたポテトを無理やり頬ばり腹ごしらえ。どんぐり達はおもちゃ付きのお子様メニューにいつでも大満足(その食べ残したポテトはまたパパが無理やりほおばる、という悪循環)。唯一の利点はマクドには必ず子供の遊べる施設がありどんぐり達も体を元気に動かせること(そして何よりも安く、速い。決してうまくないが)。

4.やや(どんぐり姉)は最初の休憩まではどんぐり達の横に座って菓子を配ったりして面倒見てくれていたが、(約束したので)途中から助手席に座ってからはiPodかニンテンドーに熱中して周りからシャットアウト。

5.国境の川(オーデル川)の橋を渡って「さあ、ポーランドについたぞ」というと今度は「ブロンクフまだ?」とどんぐり達は容赦なく聞いてきます。ブロンクフが今回の目的地。ジエロナよりも30キロばかり国境より。既にじじばばが現地で待っています。夕方7時頃に到着。朝は10時出発だったので、9時間とガキ3人連れの割にはいいペースだった。


5.ブロンクフのバラック小屋(写真左)はもう何年も前にロマンが建てた(というかどこかから調達してきて改造した)もので段階的に拡張し今ではキッチンからテレビ、食事 が出来るテラスと屋外にトイレ(水洗!)・物置・シャワー棟が建っています。夏はエアコンがないのと蚊がブンブン飛んでくるのさえ我慢すれば結構居心地は悪くありません。ちな みにこの土地はどんぐりママが90年代に購入(借地権)したもので彼女が地主なのです。

6.月曜日の夕方に到着し、とりあえず晩御飯を食べ、バラックの周りをどんぐり達はうろうろ。翌朝えゆの下痢がひどくなり、恐らく10回くらいはトイレに連れて行ったと記憶している(パンツ変えること4-5回)。ただ、腹痛などはなく、水分さえ補給しておけば全く元気なので、後はコーラとチョコが効くと聞いたのでマメに与え、様子見。三日目位には下痢はおさまっていた(ただし帰り間際に今度はかゆが下痢をおこした。いつもながら、、、)。

 6.近くに乗馬クラブがあり、ややも退屈しません。彼女は3歳半の頃から休暇でここに来る度に通って乗馬を習っています。どんぐりパパも何回か乗り、今回も4日連ちゃんでトライしました (一応これでも常歩・速歩・駆歩とこなせる)。ポーランドでの乗馬はまだ安いので(一鞍45分がたったの700円!会員費もなし)大家族貧乏 人にとっては有難い限りです。それでいて乗馬の歴史が古いこともあり(過去ポーランド騎兵はヨーロッパでも有数な騎兵集団として有名)、こんな田舎でも ちゃんとしたレベルで馬の数も豊富。何よりも周りの自然が◎。絶景とは言いがたいものの、都会生活から解放されて100%リフレッシュできます。森あり湖あり、そして人が少なく休暇を満喫できます。何かあった時も近所には親戚のおばさん家族がいるので安心。




7.ちなみにドイツで乗ると安くてもポーランドの倍の値段(15ユーロ)、ちらとネットで日本の乗馬クラブの値段を見ると目が飛び出そうになりました。ビジ ターで試し乗りが3000円(初心者)~10000円(経験者)、通うと会員になる必要があり入会金が100千円~250千円!!!。贅沢なスポーツといわざるを得ません。これではあまり普及しないわけです。ただ、九十九里浜の外乗は一度はしてみたい、、、


8.夜遅くにバラックから外に出ると空は一面の星の海。時々「流れ星かな?」と思って目を凝らして見ていると「ぷーん」と蚊が飛んでくる。夕方以降は虫除けスプレーをかけまくってから外に出ないと大変なことになります。今年は天気が悪いせいか、例年程ではないので助かりました。それにしてもすごい星の数。次回は望遠鏡でも持ってこようか、、、ロマンに頼んでバラックの屋上に天文台を建ててもらおうか。

9.天気については今年の夏は最悪。日が照っているかと思うとすぐに土砂降り。曇り、強風、晴れ、雷雨、何でもあり。地面はびしょびしょのままなので、どんぐり達には常に長靴をはかせておいた。乗馬の途中でも土砂降りになり結構こたえた。

10.どんぐり達は乗馬には興味なく、一度見に来たものの、殆ど蝶取りとサッカーにあけくれていた。夕方になりバラックに入ると今度は延々とババ抜きと神経衰弱のトランプゲームに付き合わされる。どちらもルールはいい加減で、ババ抜きはオープンカードで平気でやっているし、神経衰弱に至っては、開いたカードを元の場所に戻すことをせずに適当に混ぜ込むのでこちらは本当に「神経衰弱」する。それでも彼らはどういうわけかよく覚えており、どんぐりパパは連敗した。途中で飽きてくるとすぐに競争意識を煽りたがるややがグミなどの菓子を賭けはじめてバラックはカジノと化した。夜10時頃になりようやく皆ベッドに入ったが、それでもしばらくは真っ暗闇の中ではしゃぎわめき真夜中頃になりようやく寝静まった。

 11.こんな生活がしばらく続き、5日目(金曜日)にばあちゃんじいちゃんが友人の名の日のパーティーによばれたというのでどんぐりパパと子供たちだけ取り残されることになった。晩飯はお婆ちゃんが用意してくれていたのでこちらは楽であったが、それはそれは子供たちははしゃぎまくった(パパがよっぽど甘いのか?)。ややの乗馬を見に皆で厩舎に向かった。どんぐり達は馬には乗りたがらない。でも、厩舎にいる馬の鼻をなでたり、ややがニンジンをあげるのを見つめたりして馬と少し仲良くなった。かゆは「自分も乗りたい」と言い出したのだがその日は生憎インストラクターが少なく断念。翌日に乗る予定としたものの、いざその日を迎えるともう乗る気が失せたのか、二人ともついに乗ることがなかった。

12.6日目の最終日を迎えると、 まず夜中にかゆがおねしょをしたので布団干しから一日が始まった。夕方になり、親戚のおばさんと従兄弟が遊びに来た。どんぐり達は例によって最初の1時間はひどく人見知りして近づこうとも(顔を見せようとも)しなかったが自然に緊張もほぐれ一緒に遊んだり従兄弟のお姉ちゃん(彼らにとってはおばさん)に悪さをしたりした。

13.翌朝起きると10時に出発した。ややはしばらく夏休みの間はここに残り、従兄弟と一緒にバスで帰ってくることになった(うっかり彼女にパスポートを渡すのを失念したがEU内であれば普通コントロールがないので何とかなるだろう)。 どんぐり達とパパだけで帰ってきたが、行きと違って今度は何回もトイレ休憩をした(サービスエリアから次のサービスエリアにはしごしているようだった)。天気も悪く大雨が降ったりもしたのでスピードも出せず、結局帰ってきたのは9時を過ぎていた。

14.この間、どんぐり達は一度もお風呂(シャワー)に入らず。いれようとしたが常に拒絶したのでほうっておいた。

2012年4月25日水曜日

えゆがはいた

食事前の方に警告します。本日のブログは食事を終えてから読みましょう。

えゆがゲーゲーはいた。昼ごはんの時に「お腹が痛い」と言い出して「どうせうんちだろう、トイレ行ってらっしゃい」と言われてもぐずっているのでおかしいと思いきや、食卓の横でオエーっと大量に、、、

我々も特に驚きもせずにささっと一人はトイレに連れて行き続きを支援、残った一人(我輩であるが)は後始末をして何事もなかったかのように昼食を続行、、、我ながら慣れたものである。自分の子供だから平気なのかな?これが隣のおっさんのだったら恐らく1週間くらいは食欲減退するであろうに。

かわいそうにその後は一日ずっとソファーに座って洗面器とにらめっこしていたそうだ。テレビつけっぱなしにして気をまぎわらした。

トイレではいていた時に母親に「ママ、怒っている?」と申し訳なさそうに言ったらしい。何ともけなげな、、、 下痢にも悩まされ、パンツ4回くらいはき替えたそうだ。

夕方またいっぱいはいて、しばらくすると疲労からか寝てしまった(父ちゃんが帰宅後に背中さすってやりながら子守唄を歌った瞬間グーグーと)。

早く治るといいが、、、

2012年4月22日日曜日

自転車に乗れた!!

今日始めてどんぐりたちが自転車に乗った。勿論補助輪を外してである。そして二人ともである。

少し前から「そろそろ練習させんとな」とは思っていた。ペダルのない自転車は自由自在に乗れ、また補助輪つきの自転車もたまに乗るようになっていた。ペダルのない自転車は足で「走りながら」乗るのであるが、見ていると十分に助走して足を上げて(余裕の姿勢と顔つきで)乗ったりしているので、多分バランス感覚は既に身についていると思われた。

そうはいっても自転車は自転車。ペダルでこぐ事に慣れておらず、恐らく少し時間がかかるであろう、しばらくはちゃんと練習に付き合ってやらなくては、乗れるようになるまで何回も転ぶだろうな、などと父ちゃんは覚悟していた。

天気の悪い日曜日であったが、近くの公園で「まずは試し乗り」のつもりで練習を始めた。どんぐり姉の「やや」もアシスタントとして連れてきて4人で特訓である。

まずはえゆから(かゆは今日は下痢気味でもう4回もパンツを履き替えており不調なのだ)。

ややが4歳の時に初めて自転車を乗った時と同じ要領でレッスン1は「倒れる練習」。何のことはない、静止した状態で自転車に乗せ、ペダルに足をかけさせて父ちゃんが自転車を持つ。そして1,2,3の合図で右や左に自転車を傾けると、反射的にペダルから(倒れる方向の)足を外して着地する。これを5-6回連続で繰り返す。最初は「さー、こっちに倒れるよ」などと心の準備をさせてから、慣れてきたら「どっちに倒れるかなー」と言いながら、自分で判断させる。こうしてとっさの時の反射神経を磨く術なのだ。

5分ほどして次はレッスン2。今度は実際に自転車をこがせるのであるが、一応ハンドルを持ってやりながら付き添ってあげる。一回りしていったん休憩。

ややの時はこのレッスン2に結構時間をかけた。だんだん持ってあげる時間を短くし、自分でこがせるようにするのである。最後のレッスン3が仕上げで、静止している状態から自分でペダルをこがせるのであるが、ここまで来るには普通は結構時間がかかる。ややはレッスン2の間に何回か転んだ(それでも1日でレッスン3をクリアして乗れるようになった)。

ところが、えゆの場合はレッスン2を一回きりやってこちらが小休止していると、待ちきれないのか何やら自分でペダルをこぐ姿勢で奮闘していた。「まだ早いぞ」と思いつつも「やってごらん」と指示(何と単純明快な!)すると、あらあらびっくり!もう自転車に乗れているではないか。それもフラフラっと危なっかしい感じではなく、ペダルをスイースイーっと慣れきった感じでこいでいる!これには父ちゃんもややもびっくりして口をポカンと空けて傍観するばかり。

本人は「何でそんなびっくりして見ているの」とでもいう風な表情でいたってクール。驚くコーチの我々の周りを2-3周してからぴたっと止まったそのポーズは決まっていた。早速えゆに「どこで自転車練習したの?」と聞いてしまった。

それから急に天気が悪くなって雹や霰が降ってきた。公園の屋根付きすべり台で雨宿りしていたものの、雷までゴロゴロ鳴り始めたのでいったん退散。

夕方になり晴れたので今度はかゆを中心に特訓開始。もう1台の自転車の補助輪をとり、こちらを「応用練習用」としてえゆにあてがい(でも一発で乗れてもうサイクリングしている!)、先に使った自転車にかゆを乗せて例の如くレッスン1を始めた。実はこの自転車ピンク色で女の子用なのであるが、ちょうど7年前の4月にややが初めて練習した自転車である。当時被っていたてんとう虫のヘルメットも今回えゆに着用させた。

かゆの場合は何となくえゆよりも時間がかかりそうな気がしたのだが杞憂に終わった。全く同じパターンで、レッスン2を1回やったらすぐに自分でペダルを(少し恐る恐るであるが)こぎだし、レッスン3を瞬く間にクリア!

これで二人とも自転車に乗れるようになった。練習の所要時間は5分くらいであった。教える方もこんなに楽なことはない。

さ、来週はサイクリングに行こう!長距離はまだ早いかな、、、


2012年4月20日金曜日

ダースベーダー登園

毎週金曜日は自分の好きなおもちゃを幼稚園に持っていってもいい日。

幼児たちはそれぞれお気に入りのおもちゃを持ってくる。お人形、ゲーム、何かのスーパーヒーローが着用しているブレスレット、ポケモン(勿論おもちゃです)などなど。電子ゲームは当然ご法度。

今日は何を持って行こうか。毎週金曜日は登園前にどんぐりたちに聞く。

今日はどうやら暗黒の日らしい。黒いマスクに黒いマントを奥から引っ張り出してきた。そう、彼らの(アンチ)ヒーロー、ダースベーダーのコスチューム一式なのだ。これに(マクドナルドのおまけの)ミニチュアライトサーバーを手に持てば完璧である。コホーコホー、May the force....という台詞は当然まだ言えないが。

これって幼稚園の先生何ていうかな、と思いつつ、えーい所詮おもちゃやろっ、一回くらいいいじゃん、と父ちゃんが潔く判断し持参を許した。ただし、マントは子供達が引っ張り合ってビリビリになる恐れがあるのでマスクだけにした。

さて、いよいよ幼稚園に着いた。マスクを被ったまま上着を脱いで上履きを履き替え、部屋の中に入ると皆おおーと注目してくれる!相当インパクトがあるこのマスク、しかも二人とも同じもの着用しているので、「ダブルベーダー」の登場はかなりのセンセーションであるらしい!

恐れおののく(フリをしてくれる)先生やわーっと集まってくる子供達を前に暗黒のベーダー達はフォースを駆使してその場を制するどころか、どうやら決り悪いのか恥ずかしいのかモジモジする始末。そしていつものように父ちゃんの服を掴んでカクレンボが始まった。

かくれんぼはもう日課となっている。当初「泣き虫幼稚園」の箇所でも紹介したとおり、昨年秋以降から毎日毎日幼稚園ではこの「劇」が繰り広げられる。他のグループの先生の間でも有名であるらしい。とにかく別れるのが嫌で父ちゃんの服をつかみ、先生たちに引き離されるまで必死の抵抗を繰り返すのであるが、抵抗のレベルが当初は本気であったのが、最近ではようやくレベルが落ちてきた。

この日はベーダーたち、 自分が暗黒のヒーローであることを少しはわきまえたのか、父ちゃんを掴む手を以外とあっさり離した。最近ようやく窓際に立って(先生に立たせられて)父ちゃんに「バイバイの儀式」をするようになっているのだが(手を振ったためしなく、ただシュンとした顔つきで突っ立ているだけであるが)、この日は二人のベーダーたちに見送られ、父ちゃんは何とも言えない気分であった。マスクのせいでどんな表情なのか見えなかったが、大体想像はついた。