7月上旬、ポーランドへ帰省。
とはいえ今回はどんぐりママ抜きでパパ+子供達だけの夏休み。
パパが休みの前の週にまるまる出張に出ていたため、どんぐりママの我慢は限界に達することが予測され、ママには我慢代として「一人だけの夏休み」をプレゼントし、庭の花でもいじってリフレッシュしてもらうことにした(お友達と映画に行ったりとそれはそれは楽しんだそうな)。
そしてパパは、、、、
以下その顛末の報告。
1.まず出発前日にえゆが下痢。本当は日曜日出発の予定だったのがどんぐりパパの出張帰りが一日延びたのと、えゆの下痢のため月曜日出発にした。平日はトラックが高速道路の右側車線を独占するのであまり好きでないがやむなし。
2.車が発進後間もなくしてアウトバーンに入ると早速後ろから「もうポーランド?」という問いかけ。「まーだまだ」というと一分後に「もうちょっと?」と執
拗に聞いてきます。「ポーランド」はどうやら彼らにとって「隣町」位の感覚。多分50回くらいこのやりとりが続きました。
3.昼ご飯はもちろん「ザ・ビックM」にて。パパは食べ飽きたポテトを無理やり頬ばり腹ごしらえ。どんぐり達はおもちゃ付きのお子様メニューにいつでも大満足(その食べ残したポテトはまたパパが無理やりほおばる、という悪循環)。唯一の利点はマクドには必ず子供の遊べる施設がありどんぐり達も体を元気に動かせること(そして何よりも安く、速い。決してうまくないが)。
4.やや(どんぐり姉)は最初の休憩まではどんぐり達の横に座って菓子を配ったりして面倒見てくれていたが、(約束したので)途中から助手席に座ってからはiPodかニンテンドーに熱中して周りからシャットアウト。
5.国境の川(オーデル川)の橋を渡って「さあ、ポーランドについたぞ」というと今度は「ブロンクフまだ?」とどんぐり達は容赦なく聞いてきます。ブロンクフが今回の目的地。ジエロナよりも30キロばかり国境より。既にじじばばが現地で待っています。夕方7時頃に到着。朝は10時出発だったので、9時間とガキ3人連れの割にはいいペースだった。
5.ブロンクフのバラック小屋(写真左)はもう何年も前にロマンが建てた(というかどこかから調達してきて改造した)もので段階的に拡張し今ではキッチンからテレビ、食事
が出来るテラスと屋外にトイレ(水洗!)・物置・シャワー棟が建っています。夏はエアコンがないのと蚊がブンブン飛んでくるのさえ我慢すれば結構居心地は悪くありません。ちな
みにこの土地はどんぐりママが90年代に購入(借地権)したもので彼女が地主なのです。
6.月曜日の夕方に到着し、とりあえず晩御飯を食べ、バラックの周りをどんぐり達はうろうろ。翌朝えゆの下痢がひどくなり、恐らく10回くらいはトイレに連れて行ったと記憶している(パンツ変えること4-5回)。ただ、腹痛などはなく、水分さえ補給しておけば全く元気なので、後はコーラとチョコが効くと聞いたのでマメに与え、様子見。三日目位には下痢はおさまっていた(ただし帰り間際に今度はかゆが下痢をおこした。いつもながら、、、)。
6.近くに乗馬クラブがあり、ややも退屈しません。彼女は3歳半の頃から休暇でここに来る度に通って乗馬を習っています。どんぐりパパも何回か乗り、今回も4日連ちゃんでトライしました
(一応これでも常歩・速歩・駆歩とこなせる)。ポーランドでの乗馬はまだ安いので(一鞍45分がたったの700円!会員費もなし)大家族貧乏
人にとっては有難い限りです。それでいて乗馬の歴史が古いこともあり(過去ポーランド騎兵はヨーロッパでも有数な騎兵集団として有名)、こんな田舎でも
ちゃんとしたレベルで馬の数も豊富。何よりも周りの自然が◎。絶景とは言いがたいものの、都会生活から解放されて100%リフレッシュできます。森あり湖あり、そして人が少なく休暇を満喫できます。何かあった時も近所には親戚のおばさん家族がいるので安心。
7.ちなみにドイツで乗ると安くてもポーランドの倍の値段(15ユーロ)、ちらとネットで日本の乗馬クラブの値段を見ると目が飛び出そうになりました。ビジ
ターで試し乗りが3000円(初心者)~10000円(経験者)、通うと会員になる必要があり入会金が100千円~250千円!!!。贅沢なスポーツといわざるを得ません。これではあまり普及しないわけです。ただ、九十九里浜の外乗は一度はしてみたい、、、
8.夜遅くにバラックから外に出ると空は一面の星の海。時々「流れ星かな?」と思って目を凝らして見ていると「ぷーん」と蚊が飛んでくる。夕方以降は虫除けスプレーをかけまくってから外に出ないと大変なことになります。今年は天気が悪いせいか、例年程ではないので助かりました。それにしてもすごい星の数。次回は望遠鏡でも持ってこようか、、、ロマンに頼んでバラックの屋上に天文台を建ててもらおうか。
9.天気については今年の夏は最悪。日が照っているかと思うとすぐに土砂降り。曇り、強風、晴れ、雷雨、何でもあり。地面はびしょびしょのままなので、どんぐり達には常に長靴をはかせておいた。乗馬の途中でも土砂降りになり結構こたえた。
10.どんぐり達は乗馬には興味なく、一度見に来たものの、殆ど蝶取りとサッカーにあけくれていた。夕方になりバラックに入ると今度は延々とババ抜きと神経衰弱のトランプゲームに付き合わされる。どちらもルールはいい加減で、ババ抜きはオープンカードで平気でやっているし、神経衰弱に至っては、開いたカードを元の場所に戻すことをせずに適当に混ぜ込むのでこちらは本当に「神経衰弱」する。それでも彼らはどういうわけかよく覚えており、どんぐりパパは連敗した。途中で飽きてくるとすぐに競争意識を煽りたがるややがグミなどの菓子を賭けはじめてバラックはカジノと化した。夜10時頃になりようやく皆ベッドに入ったが、それでもしばらくは真っ暗闇の中ではしゃぎわめき真夜中頃になりようやく寝静まった。
11.こんな生活がしばらく続き、5日目(金曜日)にばあちゃんじいちゃんが友人の名の日のパーティーによばれたというのでどんぐりパパと子供たちだけ取り残されることになった。晩飯はお婆ちゃんが用意してくれていたのでこちらは楽であったが、それはそれは子供たちははしゃぎまくった(パパがよっぽど甘いのか?)。ややの乗馬を見に皆で厩舎に向かった。どんぐり達は馬には乗りたがらない。でも、厩舎にいる馬の鼻をなでたり、ややがニンジンをあげるのを見つめたりして馬と少し仲良くなった。かゆは「自分も乗りたい」と言い出したのだがその日は生憎インストラクターが少なく断念。翌日に乗る予定としたものの、いざその日を迎えるともう乗る気が失せたのか、二人ともついに乗ることがなかった。
12.6日目の最終日を迎えると、 まず夜中にかゆがおねしょをしたので布団干しから一日が始まった。夕方になり、親戚のおばさんと従兄弟が遊びに来た。どんぐり達は例によって最初の1時間はひどく人見知りして近づこうとも(顔を見せようとも)しなかったが自然に緊張もほぐれ一緒に遊んだり従兄弟のお姉ちゃん(彼らにとってはおばさん)に悪さをしたりした。
13.翌朝起きると10時に出発した。ややはしばらく夏休みの間はここに残り、従兄弟と一緒にバスで帰ってくることになった(うっかり彼女にパスポートを渡すのを失念したがEU内であれば普通コントロールがないので何とかなるだろう)。 どんぐり達とパパだけで帰ってきたが、行きと違って今度は何回もトイレ休憩をした(サービスエリアから次のサービスエリアにはしごしているようだった)。天気も悪く大雨が降ったりもしたのでスピードも出せず、結局帰ってきたのは9時を過ぎていた。
14.この間、どんぐり達は一度もお風呂(シャワー)に入らず。いれようとしたが常に拒絶したのでほうっておいた。